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こんにゃく由来グルコシルセラミドの脳機能改善作用を検証

ダイセルでは北海道大学との共同研究により、同社が開発したこんにゃく由来グルコシルセラミドに脳内のアミロイドβ蓄積を予防し、アルツハイマー病などによる認知機能の低下を抑制・維持できる可能性が試験により明らかにされたことを、この夏の日本栄養・食糧学会で発表した。

これまではマウスによる試験で、アミロイドβクリアランス効果を持つ神経由来エクソソームが増加し、脳内アミロイドβの蓄積が抑制されることが明らかとなっていたが、今回発表したのはヒト(60~80歳、男女20名)が経口摂取した場合のプラセボ対照ランダム化二重盲検プレ試験の結果だ。こんにゃく由来グルコシルセラミド5.4mgを含む被験食を摂取した場合の血中アミロイドβバイオマーカー値を、0週、12週、24週で比較したところ、12週で有意な低値を示したという。こんにゃく由来セラミドが神経細胞のエクソソーム産生を促し、アミロイドβの分解・除去が促進されることで、認知機能の低下を抑制・維持できる可能性が示唆されたとしている。

同社が販売するこんにゃく由来グルコシルセラミド(セラミド3%粉末、0.4%乳化液)は「肌のバリア機能を改善し保湿力を高める」機能性表示食品素材として利用が進んでいるが、今後、認知機能に関するヒト試験を進め、認知力に関する機能性表示食品にもチャレンジしていきたいとする。

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