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油脂コーティングした「コート果実酸」を上市

扶桑化学工業は、独自の加工技術を活用し、有機酸の表面を油脂で均一にコーティングした「コート果実酸」を上市した。製品はリンゴ酸を油脂でコートした「コート果実酸M」、クエン酸ベースの「コート果実酸C」、ビタミンCベースの「コート果実酸V 」の3タイプを用意する。油脂でコーティングすることにより、有機酸が他の素材と直接接触することを防げるため、有機酸との反応により変質しやすい素材との混合が可能。pH調整など有機酸が溶け出して効果を発揮するタイミングをコントロールすることもできる。

グミキャンディ類等への酸味付けのために有機酸を表面にまぶして使用する場合、有機酸自身が吸湿劣化してしまったり、ゼラチンから水分が移行してしまったりするという課題があるが、「コート果実酸」を代わりに使用することで、品質劣化を避けつつ思い通りの酸味付けができる。

また、反応・変質しやすい素材は通常のビタミンCと混合した際、変色する場合があるが、ビタミンCを「コート果実酸V」に置き換えることで、変色を防ぎつつ有効成分を多く配合することができる。

「コート果実酸」は同社大阪工場で製造しており、今後、芯となる他の果実酸や、コーティング材質・比率を変更したラインナップも追加予定。果実酸を油脂コーティングすることで有機酸の可能性が広がり、より多彩な用途が探求できる、としている。

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