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グルタチオン産生能を有する「白玉乳酸菌®」を美容分野に提案

セティでは、グルタチオン産生能を有する乳酸菌「Limosilactobacillus fermentum ME-3」を新たに「白玉乳酸菌®」と名付け、商標登録した。今後は、腸内環境向けはもちろん、美容分野への紹介を強めていく。

L. fermentum ME-3白玉乳酸菌®は、健康な1歳児から単離したヒト由来の乳酸菌。グルタチオン産生・酸化還元する機能が調べられており、抗酸化作用をはじめ様々な生理活性が期待できる。

健常成人43名による臨床試験では、血液中のグルタチオン量が、同品摂取前後比で増加していることを確認している。アトピー性皮膚炎患者による試験では、皮膚のGSSG(酸化型グルタチオン)およびグルタチオン酸化還元比(GSSG/GSH(還元型グルタチオン))が有意に低下したこと、血中GSHが有意に増加したことなどを確認している。

そのほか臨床試験では血中脂質の改善、腸内乳酸菌数の増加、食後の中性脂肪及び酸化ストレスの改善なども調べられている。

グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンから成るトリペプチドで、抗酸化力の高さが知られているほか、メラニン生成抑制作用やコラーゲン産生促進作用、抗糖化作用などの美容機能が知られている。白玉乳酸菌®は体内の還元型/酸化型グルタチオン比率を増加させることから、グルタチオンが有するこれらの機能も期待できるのではないかと考えられている。なお、美容業界ではグルタチオンの点滴・注射が、白玉点滴、白玉注射と呼ばれ、美肌、美白の施術に応用されている。

※なお、本品は、10/23~25に開催される「食品開発展」での展示を予定している。
食品開発展⇒ https://hijapan.info/

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