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不安・緊張の緩和機能を有するお米由来のペプチド

亀田製菓は新たに「お米由来のペプチドKP-1」を開発し、紹介し始めた。米胚乳たん白を加水分解したペプチド製品で、大学や研究機関との共同研究により開発された。有効成分の「ライスオリゴペプチド」(特有の3種類のペプチド)を100μg/g以上で規格している。

二重盲検試験では疲労や無気力感があり活気・活力が少ない健常者を対象に、KP-1として100mg/日の単回摂取をしてもらい、POMS2を用いた気分に関する評価を行った。その結果、KP-1摂取から3時間後には緊張感や不安感が有意差をもって緩和した。精神ストレスに伴い増加する唾液中CgA濃度においても有意な減少が確認された。KP-1が消化管表面に作用し、迷走神経系を介して脳にシグナルが伝達され、腸-脳コミュニケーションを介して、脳に働きかけて不安や緊張が緩和される可能性が考えられている。

同社は2023年に発表した中長期経営計画の中で、お米の可能性を最大限引き出し、世界で新価値・新市場を想像するRice Innovation Companyをビジョンとして掲げている。KP-1においても機能性表示食品制度を活用して健康機能の訴求を進めていく方針で、既に届出が進められている。

同社の調査では、緊張を感じて行動したが改善できていない人が約5,300万人おり、「緊張」「不安」「ストレス」の緩和のニーズが多いと予測している。KP-1は単回摂取で緊張緩和のデータが出ていることから、緊張を感じる場面の前に摂取して対策する、という方法が提案できる。令和5年労働安全衛生調査(実態調査)によると仕事や職業生活に関する強い不安や悩み、ストレスを感じる労働者の割合は82.7%と現代社会はストレスに満ちている。このストレス社会に寄り添う素材として役立てていただければと担当者は期待を示していた。

 

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