三菱ケミカルグループは4日、来年3月末をもって増粘多糖類の販売を終了し、同事業から撤退することを発表した。長年、増粘多糖類の精製品などを手がけてきた三菱ケミカル株式会社富山事業所での製造は今年9月末で終了する。
原料の相場の変動、固定費の負担増など厳しい状況が続くなか、同社では多糖類事業の構造改革に取り組み、2024年度から富山事業所においてアウトソーシング原料を使用した製造体制へ本格的に移行し、精製カラギナン「ソアギーナ™」シリーズや精製ローカストビーンガムを中心に、多糖類事業を継続展開してきた。
取り巻く事業環境を鋭意検討した結果、収益性の改善および将来的な成長は困難であると判断し、本事業から撤退することを決定したとしている。