日成共益では、ホエイたんぱく質配合製品に適した同社オリジナルの酸味料製剤「プチレプラス™A」を上市した。
ホエイたんぱく質配合製品にこの酸味料製剤を加えることで、加熱時の増粘やゲル化を効果的に抑制する。耐熱性への効果が高いとされてきたリン酸よりも、さらに高い熱安定性を付与でき、殺菌時の増粘を抑えることで物性への影響を少なくできる。
リン酸との比較試験では、リン酸配合品は加熱によりホエイたんぱくの粘度が大幅に上昇するのに対し、プチレプラス™Aでは粘度が低く抑えられ、殺菌条件やたんぱく質濃度にもよるがpH3.5 付近ではリン酸と比べて粘度は80%程度低減していた。
なお、加熱後の透明性に関しては、リン酸とプチレプラス™Aはほぼ同程度の透明性を保つことが調べられている。
同品を用いることで、耐熱性のWPIだけでなく一般的なWPIを使用した製品設計も容易になり、RTDやゼリー飲料などの食感やのどごしを改良でき、高たんぱく質製品も作りやすくなると考えられている。