キティーは、米飯の炊きあがり後の食感低下を抑え、ふっくら感を維持する酵素製剤「ふっくらそのままマイスター」の液体タイプを拡充する。「ふっくらそのままマイスター」は昨年春に粉末タイプを上市。今回、顧客の要望に応えるべく、使用方法そのままに液体タイプに仕上げた。米飯の炊飯直前に本品を0.3%程度添加すると、炊きあがり48時間後でも炊き立てに近いふっくら食感を維持できる。15日から開催される展示会(ファベックス2025)でのお披露目を皮切りに、提案をスタートする。
米飯は通常、時間の経過とともにデンプンの老化が進み、パサつき硬くなるが、本品に配合している酵素がデンプン分子を分解するとともに、米の内部ではデンプン鎖が水を保持することでパサつきの発生を抑制する。また保水効果のある糖質を含有するため、糖質が米の表面をコーティングするように作用することで水分を抜けにくくする効果もある(図)。
検証試験では、炊飯後25℃で48時間保管し、米粒の食感を比較したところ、ふっくらそのままマイスターを添加した試験区は無添加区と比べて炊き立てに近い米の食感を維持できることを確認している。また炊きムラを減らす効果も期待できる。
国産米、輸入米を問わず、コメの品質維持への期待が高く、昨年の上市以来、炊飯時の加水量を増やしても食感を粥化させずに炊き増しできる点なども評価され、持ち帰り弁当などで採用実績が出始めている。
液体タイプは1.2kgペットボトル×6本/箱、粉末タイプは500g×12袋/箱での提供。
