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【11月号】製造プロセスから水処理、環境対策まで用途拡がる分離・ろ過技術

 分離・ろ過技術は、飲料や乳製品をはじめ、糖類、調味料、発酵食品など、様々な食品産業の製造プロセス・研究開発分野で利用され、食品産業の発展に寄与してきたことは周知の通りだ。近年は、健康食品や機能性食品原材料などの分野でも導入がさらに進展。また、分離・ろ過技術の向上により、食品の味や香り、色の改善のほか、素材の持つ栄養素を損わない製造プロセスが構築できるなどのメリットが再認識され、設備を見直す動きも出てきた。


 分離・ろ過技術は、各種ろ過膜・フィルターをはじめ、イオン交換膜、金属フィルター、セラミック膜フィルター、クロマト分離、遠心分離機等、用途や目的によって選択できる技術の幅が拡がり、システムとしての展開も洗練されてきている。特に分離・ろ過技術の中核に位置するろ過膜は、精密ろ過膜(MF)、限外ろ過膜(UF)、ナノろ過膜(NF)、逆浸透膜(RO)、イオン交換膜(IE)、電気透析膜(ED)、ガス分離膜等の機能性の異なるタイプが揃っており、用途に合わせた進化を遂げている。昨年下半期からは健康食品や機能性食品原材料分野での需要が急回復し、調味料・エキス加工用途でもここにきて引き合いが増しつつある。すでに引き合いが受注に結びついているケースも増えており、分離・ろ過機材・装置サプライヤーの受注活動も活発化している。

<主な分離・膜装置の供給企業>

■プロセス用分離・ろ過膜システム
ポリポア
■金属フィルター
荒井鉄工所
■イオン交換樹脂膜・クロマト分離
日本錬水
オルガノ
■遠心分離機
GEAウエストファリアセパレータージャパン
巴工業

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