食品製造・加工における安全・衛生対策は、サプライチェーン全体で常に取り組まなくてはならない課題だ。その中身は、PL法への対応をはじめ、品質ISO認証取得やHACCP導入、トレーサビリティの確保、異物混入対策、防虫・防塵対策など多岐にわたる。異物混入事件は近年、検査装置の普及等もあって大幅に減りつつあるものの、異物混入クレームとこれに伴う商品回収は依然として後を絶たない。
異物混入に伴う商品回収は、その食品・飲料メーカーの信頼失墜はもちろん、商品回収にかかる手間とコスト負担が大きく、そのダメージは計り知れない。輸入食品を扱う企業もそのリスクにさらされている。国民生活センターや東京都に報告された自主回収事例をみると、輸入食品での回収が急増。増大する輸入食品についても国産食品並みの安全対策が必要になりつつあるようだ。異物検出・除去装置の導入企業では、異物発生原因を特定する分析が重要との指摘もある。発生原因を特定し、異物混入発生の可能性を除去することが根本的な対策となるからだ。一部検出装置メーカーでは、異物検出・除去後の分析によりその発生原因を突き止め、防止のためのソリューションを提案する動きも出てきている。
<異物混入対策装置の主な供給企業>
◆金属検出機・X線異物検出装置・毛髪検出装置
・アンリツ産機システム
・イシダ
・日立ハイテクトレーディング
◆汚れ・コンタミチェック用汎用型ブラックライト
・マークテック