食品用の主要酵素の需要は、ここ数年大きな動きがなかったが、世界的に穀物原料や乳原料の供給が不安定な状況の中で、国産原材料の有効利用や製品の歩留まり向上・品質改良技術として見直しが進み、GMO酵素も原料問題を機に動きが出てきた。
また、ここにきて長く審議が行われていたプロテイングルタミナーゼが食品安全委員会の添加物専門調査会を通過し、次のステージに向けて動きが出ている。本稿では国内酵素メーカーの動きを通じ、食品酵素市場の現状と展望をみていく。
【主な酵素サプライヤー】
●製菓・製パン用酵素
●エキス系調味料向け
●たん白質の品質改良
●飲料原料用
●酵素を用いた機能性開発
●酵素を用いた高齢者食品の開発