明治フードマテリアでは、消費者のカルシウム摂取量の不足が続く中、カルシウムの吸収促進素材として「CPP」(カゼインホスホペプチド)を、カルシウム製品への配合素材として提案している。
牛乳(カゼイン)由来「CPP」は、小腸でカルシウムとリン酸の結合を阻止し、一緒に摂取したカルシウムを吸収されやすい状態に保ち、カルシウムの受動輸送を促す機能を持つ。ラット試験では、カルシウムに対して0.35倍のCPP を配合することでカルシウムの吸収が40%上昇したという結果を得ているほか、臨床試験においても有効なデータを有する。
最近ではカルシウムの配合素材として問い合わせが増えており、ダイエット向けや子供製品などのサプリメント、粉末ドリンクなどで利用を伸ばしてきている。また同社はCPPをはじめ、フラクトオリゴ糖「メイオリゴ」や「明治ポリグルタミン酸」などミネラル吸収促進作用のある素材を揃えており、ミネラル素材と併用することでミネラルの効率的な補給が見込めると提案を進めている。