6月15、16日に神戸で開催された第21回腸内細菌学会が神戸で開催され、デュポンニュートリション&ヘルスのKaisa Olli氏(フィンランド)が、デュポンの持つビフィズス菌「B. animalis ssp. lactis 420」(以下「B420」)に関する研究発表を行った。デュポンの乳酸菌研究の中心となるフィンランドのカントヴィックにある研究所の研究成果で、ラクティス420の摂取による体脂肪低減機能に関する臨床試験の結果を発表。
試験は、BMIが28~34.9の健常人225名を、①プラセボ、②ポリデキストロース12g/日、③B420を1010CFU/日、④ポリデキストロース12g+B420を1010CFU/日、の4群に分け、それぞれ6か月間摂取してもらった。
すると、④ポリデキ+B420及び③B420においては、体重を改善、脂肪量の変化は、④ポリデキ+B420が-4.5%(-1.4kg)の差を、③B420が-4.4%の差を示し、総脂肪量ではプラセボ比で有意差がみられた。脂肪量の変化は腹部で最も顕著で、④ポリデキ+B420はプラセボ比で腰囲の減少を確認。また除脂肪体重の有意な増加(筋肉量増加)も確認している。③B420と④ポリデキ+B420では、エネルギー摂取量の有意な減少もみられた。
プロバイオティクス菌株であるB420は、単体でも効果はあるが、ポリデキストロースと併用することで相乗効果が得られ、体脂肪低減や筋肉量の増加により高い効果が得られるということが判明した。デュポンでは、これらのデータを紹介しながら、日本市場においてもB420(製品ブランド「HOWARU®Shape」)の積極的な拡販を進める。