わが国においてミネラルは、従来所要量にカルシウムと鉄しか収載されておらず、国民栄養調査で不足が伝えられるカルシウムの強化を中心に市場形成が進んでおり、ドリンクから菓子、乳製品、サプリメントと幅広い食品形態でのカルシウム添加がみられた。
しかし、第6次改定栄養所要量で、新たに7つの微量ミネラルの摂取基準が設けられ、カルシウムとの摂取バランスが注目されるマグネシウムをはじめミネラルのバランス設計が大きく変わり始めている。また、昨年末初めて公開された微量ミネラルの摂取状況の国民栄養調査では、ほとんどの微量ミネラル不足が明らかになり、今後使用できる微量ミネラルの規制緩和とそれらを利用した商品開発が活発化していくものとみられる。
本稿では、カルシウムを中心に形成されるミネラル強化食品の市場動向と、主な素材の動きを探っていく。
●主なミネラルサプライヤー
・伊藤ハム
・エヌ・シー・コーポレーション
・カワイ
・キユーピー
・神島化学工業
・三共フーヅ
・昭和化工
・白石カルシウム
・太平化学産業
●主なミネラルサプライヤー
・太陽化学
・ナイカイ塩業
・日本NZMP
・ピューラック・ジャパン
・藤沢薬品工業
・扶桑化学工業
・北海道共同石灰
・武蔵野化学研究所
・メガニクス