―ラベル・ラベラー・印字機・印字検査機の最新動向―
トレーサビリティは、食卓から加工・流通、生産現場まで遡ることができる全経路の情報を明らかにすることを目的にしているシステムで、同システムの導入により消費者の信頼度を高め、食品に問題が起きたときにも迅速な原因特定や対策を講じることができる。
BSEの発生以降欧米を中心に注目され、日本でもBSE発生や相次ぐ産地偽装表示事件などでトレーサビリティ導入の気運が高まっており、食品メーカーが独自に開発したシステムをライセンス供与したり、ソフトウェアメーカーでも導入支援プログラムが急ピッチで開発されている。
同時にラベル・ラベラー・印字装置および印字検査機など履歴明確化のための資材や機器の重要度が高まっている。本稿では、見直しが続く表示規制の動向とIT(情報技術)を活用したトレーサビリティシステム、各行政動向のほか、精密性、正確さ、鮮明さに加え、簡易操作性や環境配慮、トレーサビリティの対応が進むラベルやICタグ、各種ラベラー・印字装置・印字検査機などを紹介していく。
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