前川製作所では、虫や埃の侵入をシャットアウトする防虫用エアカーテン「バグシャッター」の引き合いが堅調に伸びているという。
バグシャッターは、食品工場や配送センター等の開口部の両サイドに設置する装置からそれぞれ横向きに気流を発生させる。そこから生じる2重の空気膜により虫や埃の侵入を効率良く防ぐ。吸込口を設けることにより、虫を捕獲・外に逃がさない構造となっている。
加えてシートを引き上げる前に気流を起こしたまま任意の待機時間を設けることが可能なため、シートや扉に付着していた虫を施設内に侵入させるリスクを軽減させる点もメリットとなっている。
バグシャッターは、設置した間口における侵入昆虫のモニタリングが可能なため、ピンポイントな防虫対策を講じることができるといった点も特長。開口部の高さに応じて10cm刻みでのカスタマイズが可能なため、過剰スペックにならないコスパの高さも支持を集めている点と言える。
同社では新たなラインアップとして、バグシャッターの捕虫機能はそのままに、従来比150mmのスリム化により本体幅450mmを実現した省スペースタイプの「バグシャッター スリム」開発。6月FOOMAにてお披露目をした。従来機では設置スペースがネックとなり導入できなかった施設に向けて拡販を図る。バグシャッター スリムではファンの刷新により、従来の風力を保ちながらも消費電力60~75%を削減。さらに騒音値4~9dB低下を実現している。