今年で創業70年を迎えた渡辺ケミカルは、新たに事業開発室を設け、本格活動を開始した。医薬品や食品に関わる国内外の最先端の研究現場と民営企業を橋渡しし、新規事業化を推進していくことが主目的。長年手がけてきたビタミン類を中心に高付加価値化を図っていく。
同社は、中国・東北製薬のビタミンC製品を自社ブランドで展開するほか、ビタミンB1および葉酸(江西天新薬業製)、ナイアシン(バーテラス製)などを供給するケミカル商社。医薬品・食品・化粧品・動物薬・飼料・工業薬品原料などを幅広く取り扱う。かねてから、企業価値の向上、維持を図るため、既存の枠組みに囚われない新たな研究・購入・生産・販売活動に取り組んでおり、事業開発室はその一環として新設された。
現在、薬剤や機能性成分の徐放性や吸収性などを考慮した医薬錠・サプリメント錠の技術開発について検討を進めており、ビタミン製品を視野に入れ、高付加価値化を模索している。取引先へ信頼と利便性を提供する企業として環境の変化に対応し、新規事業の早期実現を目指す。