カナダ・プロテイン産業協会(代表:フランク・ハート氏)が、今後の日本市場へのマーケティング調査の為、来日した。
カナダ・プロテイン産業協会は、5つのスーパークラスター(水産・海洋技術、人工知能<AI>、次世代高製造技術、デジタルテクノロジー、タンパク質産業)の1つとして今年2月に設立。民間より約4億5000万カナダドル、カナダ政府より約1億5000万カナダドル、合計約6億カナダドル(約512億円)の融資のもと、カナダを高品質な植物由来タンパク質製品と関連原料の主要な世界的供給国にすることを目指す。サスカチュワン州、マニトバ州、アルバータ州に拠点を置き、各州の大学機関とも連携を取りながら、カナダ産植物性タンパク質の普及を行っていく。
フランク・ハート氏によると、具体的な活動項目として「種子の改良」「農耕技術改革」「加工技術の最新化」「マーケティング・プロモーション活動」などを挙げている。種子の改良政策では、カナダの代表的な種子(カノーラ、アマニ、エンドウ豆など)を中心に改良に力を入れ、完璧なトレーサビリティーを利用することでGMO種子とNon-GMO種子の区別もしていく。また、農耕技術や加工技術の改良には、AIシステムの導入や土壌改良など積極的に行っていく。
植物性タンパク質の主なアプリケーション提案として、高齢者やベジタリアン向けの肉の代替品としての利用のほか、スポーツニュートリションとしての利用にも力を入れる。また、食品だけでなくサプリメントなどの分野もターゲットとして、今後プロモーション活動を行っていく。