物流ITソリューションの提供で豊富な実績を持つセイノー情報サービスは、クラウド型生産計画・実績管理システム「SPENCER」の食品製造業への導入提案を加速する。
近年ICTの利用が進んでいる食品製造業だが、大手に比べて中小企業のそれは限定的で、生産工程における安心・安全への配慮や、生産効率などの面で課題が山積しており、物流のノウハウを生かして潜在的な競争力を引き出す新たな生産管理手法を採用したSPENCERの需要があると判断した。今後は物流ITソリューションを導入している既存の食品製造業ユーザーへの提案を進めつつ、順次、新規ユーザーを開拓していく。
SPENCERは、食品製造業に必須の生産計画機能、生産実績管理機能を網羅しており、調達から生産、物流に至る全ての計画や実行の一括管理を実現するもの。同社では、生産工程を「物流工程(ピッキング、検品、投入、搬送、保管など)の連続」ととらえており、この物流工程の管理が生産工程全体の効率化(省力・省人化、標準化、在庫適正化)につながるとの視点からシステムを構成した。
サプライチェーン全体にまたがる在庫情報の一元管理により、全体最適に基づいた工程計画の立案が可能で、高度な期限管理・鮮度管理や作業ミス防止・効率化、トレーサビリティ強化に加え、原材料・資材調達でも生産計画に基づいた最適な自動発注が行える。オプションで、製造原価計算や温湿度管理といった機能を追加することもできる。