BASFジャパンは、ルテインの体内吸収量を4.5倍に高めた「吸収型ルテイン製剤」の国内販売を開始した。
ソフトカプセルでの摂取を想定した日本独自の製品で、ルテインエステルをベースに胃での乳化分散性を高め、腸管から効率よく吸収される自己乳化型の液体製剤に仕上げている。アイケアなどで認知度が高まるルテインサプリメントをターゲットに、国内市場へ幅広く提案する。
BASFジャパンではかねてから「キサンゴールド」のブランド名でルテインエステル製品を展開しており、国内ルテイン事業強化の一環として新製剤の開発に着手。ルテインを2.5%含有(フリー体として)する自己乳化型製剤を国内パートナー企業の協力を得て、体内での高吸収性を実現した。大阪薬科大学との共同研究では、MCTで希釈したルテイン懸濁液に比べて、血漿への吸収が4.5倍増加したことをラット試験で確認している。
ルテインは天然の多く存在するカロテノイドの一種。体内で合成することができない栄養素で抗酸化作用はビタミンCの約1500倍に達する。目や脳などに対する多くの健康効果を有しており、機能性表示食品としての届出も進んでいる。同社では食事だけでは補いきれないルテインを「吸収型製剤」で効率よく摂取できることをアピールし、国内市場の普及拡大につなげていきたい考え。