技術・機器の記事

プラグ、消費者のパッケージデザイン好意度をAIで予測
パッケージデザイン選定の時間とコストを大幅に削減

プラグは4月16日、AIで消費者が好む商品パッケージデザインを予測する新サービスの提供を開始した。新サービスの名称は「パッケージデザイン好意度評価予測AIサービス」。

パッケージデザイン開発と、マーケティングリサーチを展開する同社がこれまでの実績と蓄積してきた豊富なデータを基に完成させたもので、食品・飲料メーカーなどのユーザーは、パッケージデザインの選定に関わる時間とコストを削減できるとともに、客観的な指標に基づいたパッケージデザイン評価が得られる。

通常、パッケージデザインの選定は、デザイナーから提案された十数案のデザインを商品開発担当者が3案程度に絞り込み、それらを消費者調査にかけ、最終案を選ぶというプロセスをたどる。このプロセスでは、調査前の選択が商品開発担当者の主観によるほか、消費者調査の実施についても100~300万円程度のコストがかかるうえ、結果が出るまでに2週間~1ヵ月程度の時間がかかる。

一方、新サービスは、パッケージデザインの画像をWEB上にアップするだけで、消費者がそのパッケージをどの程度好むか(好意度)の予測値(画像参照)を2~3分で算出するため、時間もコストも大幅に削減できる。具体的には、パッケージデザインの調査前のファーストスクリーニングや、パッケージデザイン調査に予算をかけられない商品のデザイン決定の指標などで利用が可能だ。選定過程のパッケージデザインを消費者に見せる必要がないため、情報漏えいリスクがない点も大きなメリットと言える。

AI予測システムは、同社がこれまで実施した4,100商品に対する410万人の消費者パッケージデザイン調査結果データを判断の基としており、ビールや飲料、カップ麺などについては特に高い予測精度での評価が可能。同社は今後も、毎年春秋2回の消費者パッケージ調査を積み重ね、予測精度をさらに高めていくとしている。なお、新サービス提供にあたり、1企業10画像分の無料テスト(https://hp.package-ai.jp)にも対応する。

 

関連記事

  1. オゾン殺菌効果で室内における感染リスクを低減
  2. 30種類以上の天然素材を利用した消臭システムにコンパクトタイプ登…
  3. 鮮度保持とHACCP制度化で注目
    窒素ガス発生装置と除菌フ…
  4. 新型無地表面検査装置で従来モデル比2倍のライン速度に対応
  5. 被験者に依らない再現性のある食物の咀嚼評価を実現
  6. 熱流、応力が可視化できる赤外線応用可視化システム開発
  7. Bluetoothでスマホやタブレットにデータ送信できる
  8. 子ども食堂「向日葵の家グループ」へSDGsサポート

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP