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全国清涼飲料連合会、環境省 CEチャレンジからアワード交付

(一社)全国清涼飲料連合会(以下:全清飲)は6月17日に、環境省のCEチャレンジの発足式において、循環経済の構築に向けて野心的な取り組み宣言を行っている団体としてアワード交付され、国内外の模範となるような取り組みとして奨励された。

全清飲が昨年11月29日に「清涼飲料業界プラスチック資源循環宣言」を発表し、2030年度までにPETボトルの100%有効利用に向け業界が一丸となり取り組んでいることが評価された。

環境省のCFチャレンジは、世界経済フォーラム等が推進するPACE(循環経済加速化プラットフォーム)の活動の一環として発足。循環経済に関する先進的な取組を行う事業者と連携し、優良事例の普及を通じて、国全体で循環経済の構築を推進している。

17日のCEチャレンジ発足式では、原田環境大臣から、循環経済の構築に向けて野心的な取り組み宣言を行っている3つの団体(全清飲、アップル社、セブン&アイホールディングス)にアワードを交付。

全清飲の堀口英樹会長のコメント(要約)
業界として「指定PETボトル自主設計ガイドライン」を制定、着色のPETボトルの禁止や、はがしやすいラベルの普及など、リサイクルの促進に取り組んできた。その結果、日本のPETボトルの回収率は92.2%、リサイクル率は84.8%で、米国の20.9%、欧州の41.8%に比べて高く、世界に誇れる実績である。しかし、プラスチック容器包装への対応は資源循環の観点において早急に取り組まねばならない最も重要課題と認識している。

このような状況下、全清飲は、昨年11月に清涼飲料業界として「プラスチック資源循環戦略に対する基本的な考え方」を定め、また、この考え方を基にした「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表した。

■「清涼飲料水業界のプラスチック資源循環戦略に対する基本的な考え方」
1、機能性を保持しながら環境に配慮した容器設計
2、コストの最小化と資源有効利用を目指すとともに持続的なリサイクルシステムに取組み、回収と再生利用の最適化・増進
3、業界内での再生材利用拡大、ボトルtoボトルなどの推奨
4、まち美化・環境活動の更なる取り組みとポイ捨て防止、再生材利用商品の積極的利用など、消費者への啓発活動

■2020年までの短期の方向性については、いくつかの活動がすでに始っている。
◆教育現場へ「PETボトルの資源循環」の啓発ポスターの配布
◆計55万枚のステッカーを掲示し、リサイクルするために空容器を回収していることを啓発
◆散乱ごみ対応として、海ごみゼロウィークにあわせて業界としても海岸でのプラスチックごみの回収活動を開始
◆再生材利用拡大への課題整理・推進。代替素材活用への取り組み推奨

5月31日に政府より「プラスチック資源循環宣言」並びに「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」が策定され、その中にはPETボトルの100%有効利用への取り組みの支援が明言されている。

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