食品素材の記事

日成共益、乳や植物性など各種タンパク素材を揃え、総合タンパク事業を進める

日成共益は乳タンパクをはじめ植物性タンパクなど各種揃え、「総合タンパク事業」として積極的にタンパク素材を供給していく方針。以前から供給している乳タンパクではWPCやWPIなど、植物性タンパクではウキクサタンパク「レンテェイン」やアーモンドプロテイン、さらに、最近紹介し始めたフィッシュプロテインなど幅広く揃えている。

■乳タンパク 用途に合わせて各種ラインアップ
・グランビア社製品
膜処理製法によるWPI「Provon190」
BCAAを豊富に含み、広いpH領域で溶解性が高く、クセのない良好な風味
ウェイトマネジメント向け「Prolibra」
酸性飲料用「BevWise A-100W」など
・フランス・ラクタリス社製品
脱脂乳由来WPC80・WPI「Pronativ」
ロイシンとトリプトファンを豊富に含み、ホエイ特有のにおいが少ない

■ウキクサタンパク「レンテェイン」
米国Parabel社の製品で、東南アジアで伝統的に食されているウキクサ(Water Lentils)由来のタンパク。タンパク含量45%、アミノ酸スコアは102(ホエイの105に近い)。食物繊維を40%含有、うち8割が不溶性食物繊維。オメガ3、ポリフェノール、植物ステロールなども含む。

風味が良く水への分散性が高いため、青汁やスムージー、スープ、パスタ、焼き菓子など幅広く配合できる。特に青汁製品や高タンパク配合製品のための素材として提案しており、スーパーフードの一面を持つことから、「次世代のグリーンプロテイン」として紹介中

■アーモンドプロテイン
世界的なアーモンドサプライヤーである米国Blue Diamond Growers社の「アーモンドプロテインパウダー」。カリフォルニア産のアーモンドを原料に、オイルを分離後に粉末化したもの。プロテイン含量44%、アーモンド由来のミネラル、ビタミン、食物繊維、脂質なども含む。

クセのない風味で渋皮も取り除いているため色も白っぽく製品に配合しやすい。一般的な植物性タンパクと比べて風味が良いため、タンパク強化 を意識させない製品を作ることができる。分散性も良く、粒子が細かいことからクリーミーでなめらかな食感が得られる。

■フィッシュプロテイン
アイルランドにあるBio-Marine Ingredients Ireland(Bii社)の「フィッシュプロテイン(Soluble Protein Hydrolysate90)」の取扱いを開始。魚に含まれるタンパク質を酵素分解しパウダー化した商品。原料の魚は北大西洋海域で獲れるブルーホワイティングという「たら」の一種で、日本では冷凍の白身魚のフライの原料として近年より輸入されている。

タンパク含量90%で、酵素分解によりタンパク質がより小さい分子のペプチドになっているため、消化吸収にも優れている。広いpH域(pH2~12)で優れた溶解性を示すとともに、熱への安定性も高いため、ゲル化を起こす心配も少ない。

これらの特徴と魚の風味を活かして、粉末味噌汁やふりかけ、粉末トマトスープ等のアプリケーションを提供。日本人の口に合う、和風テイストのタンパク強化製品の用途をはじめとし、調味料、水産練り物、スナック向けシーズ二ング、スープなど温かい飲み物等、幅広い製品への展開が期待される。

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