日研フードでは、静岡県産の青みかんから抽出・粉末化した「静岡県産青みかんエキスPSW」を販売している。ポリフェノールが豊富な7月頃の未熟な温州みかんを原料に、亜臨界水抽出技術で抽出したエキス粉末(食品素材)で、溶媒抽出は水を使用しているが、水に溶けにくいヘスペリジン等のフラボノイドも回収している。液体タイプもラインアップ。
青みかんエキスPSWを用いた機能性研究では、血流改善による末梢の冷えの改善、血管のバリア性向上、抗アレルギー効果を確認済み。現在は抗アレルギーに関するヒト試験を実施中で、機能性表示食品への対応を検討している。今後もさらにエビデンスの拡充に努めていく。
国産のヘスペリジン含有素材であること、血流改善などの体感性の高さへの評価が高く、2018年の発売以降、好調な動きを続けている。温活を訴求した粉末飲料への採用や、青みかん特有の酸味やさわやかな香りを呈することから呈味改善素材として粉末飲料やRTDへの採用も進んでいる。なお、化粧品向けでの問い合わせも増えてきており「ウンシュウミカン果実エキス」として原料提供もしている。
※食品と開発5月号ではポリフェノール素材を紹介する企画を掲載しています。
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