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堅調な炭酸カルシウム、製剤提案も幅広く―白石カルシウム

白石カルシウムは食品用炭酸カルシウムのリーディングサプライヤーで、主に軽質炭酸カルシウムの拡販に注力している。乳製品、粉ミルク、菓子、シリアル、介護食などのカルシウム強化を中心に、食品の品質改良用途で需要を持つ。使用基準の撤廃後はカルシウム強化のサプリメントや一般食品で採用機会が増え、既存ユーザーの利用拡大とともに、新規顧客の増加や切り替え需要で堅調な動きをみせる。

同社は、軽質炭酸カルシウムの粒子制御により機能性を向上した製剤を開発し、用途ごとの提案を強化している。飲料向けでは分散安定性の高い製品により乳飲料以外の飲料や液体製品に用途が拡がった。水産練り製品専用の「ねりカル」は弾力性と白色度の向上が可能で、練り製品の原料となるすりみの品薄や価格上昇もあり需要が伸びている。パン用製剤「ふわカル」は、パンのカルシウム強化に加え、ソフト感を向上させてボリュームアップが期待できる。海外メーカー向けにも原材料としての輸出を増やしていく方針で、品質へのこだわりを海外ユーザーにもアピールしていく。

グループに食品添加物・製剤専用の富士川工場を持ち、粉ミルクなど規格基準の厳しい製品にも対応できる品質を誇る。FSSC22000認証、Kosher・Halal認証を取得済み。富士川工場の安心・安全へのこだわりが評価され、高い管理基準を求めるユーザーからの評価が高く、実績を伸ばしている。

※食品と開発6月号では、本記事以外にもミネラル素材についてまとめています。購読にご興味のある方は⇒こちらをご覧下さい

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