三菱ケミカルは6日、完全子会社である三菱ケミカルフーズを2021年4月1日付で吸収合併することを発表した。
三菱ケミカルホールディングスグループは中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」において、「持続可能な食糧・水供給」や「健康でいきいきした暮らしの実現」を解決に貢献すべき社会課題のひとつとして捉えており、今回の統合を通じて三菱ケミカルはこれらの事業領域の成長・強化を目指す、としている。
具体的には、2021年4月付で三菱ケミカルの事業単位を見直し、製品や市場分野の軸で集約する組織再編を行う予定。三菱ケミカルフーズは、これまで三菱ケミカル高機能化学部門の食品事業本部と一体になって、シュガーエステルやビタミンEをはじめとする多彩な食品機能材、食品素材、および医薬原材料の事業を幅広く展開しており、19年4月には「飲料・加工食品事業部門」「食品・ニュートリション事業部門」「医薬原材料事業部門」の3事業部門に組織変更した経緯がある。今回の統合により、基礎研究から製品開発、製造、販売、テクニカルサービスに至るまで、三菱ケミカルグループ内の「食糧・水供給」と「健康」事業領域に関わる資源を一つに集約する、としている。
今後、さらに外部資源の導入含め、あらためてビジネスモデルを広く構想し、付加価値の高いソリューションを提供することで持続可能な社会の実現に向けて貢献する。