オリザ油化では米由来セラミド「オリザセラミド®」について、主要な保湿成分であるグルコシルセラミドに加え、第2の保湿成分としてBSG(β-シトステロールグルコシド)が存在することを明らかにしている。さらにこのたび、第3の保湿成分としてヒト型セラミドと同一の化学構造を持つ「Elasticamide」が含まれていることを、近畿大学薬学総合研究所の森川敏生教授との共同研究により世界で初めて明らかにした。
Elasticamideは、米胚芽抽出物に含まれるグルコシルセラミドを高濃度化させた分画から単離・同定されたもので、その化学構造は、ヒトの皮膚角層に存在するセラミド種のうちセラミド6と同一であることが判明した。ヒト型セラミドが米胚芽抽出物から単離・同定されたのは世界で初めてのこと。
同社がElasticamideの保湿・バリア機能に及ぼす作用を、ヒト表皮3Dモデル細胞を用いて評価したところ、オリザセラミド®に含まれる成分の中でも極めて高い保湿作用(経皮水分蒸散量(TEWL)の減少作用)を示すことが明らかになった。さらに、ヒト表皮3Dモデル細胞の角層セラミド量を有意に増加させることも明らかにされた。
本研究結果は7月3日~4日に行われた第75回日本栄養・食糧学会大会において発表された。
演題:米由来各種グルコシルセラミドおよび遊離型セラミドelasticamideの表皮保湿作用