ICS-netは、同社が運営する商品原料Webサービス「シェアシマ」のリニューアルを発表した。「シェアシマ」は原料販売企業が原料を登録し、購入者はオンラインで食品原料を検索して購入できるシステム。2019年10月に立ち上げ、現在の登録会員数は1450にのぼる。
しかし、買い手企業からは「もっと多く原料掲載してほしい」「新素材を探す手間がかかる」などの問題点が挙がり、売り手企業からは「効率良い営業のための使いやすい機能」が求められていた。そこで同社はこのような問題を解決すべく本年9月にサイトをリニューアルした。買い手が購入しやすいような体制を整え、原料販売の営業ツールとしての機能を拡充し、さらに商品開発に必要な情報の提供も考慮した。
【リニューアルポイント】
■購入側企業の利点:検索機能強化
・検索方法が追加に
企業名からの検索、キーワード検索に加え、商品特性でも検索が可能になった
・興味ある商品カテゴリーに商品登録された際に通知する機能を追加
・商品規格書を自由に閲覧できる
・掲載商品の情報量アップ
■販売側企業の利点:営業ツールとしての機能強化
・商品を登録することで、簡易的な電子カタログとして利用できる。
・顧客に規格書をメール添付で送る必要がなく、URLを送るだけで済む。
・ホームページの代わりにもなり、電子版カタログ作成やWebでの広告宣伝費などデジタル化に関する費用を大きく削減できる。
※Web上で売り手と買い手が商品情報を共有することでコミュニケーションがとりやすく、作業効率のアップにも貢献できる。
【シェアシマが目指すのは食品原料分野の情報インフラ構築】
さらに今後の展開として、新サービスのローンチ、海外企業の誘致、日本の原料を世界に向けて販売する、などの準備も進めている。2025年には6000ユーザー、1万アイテムの登録を目指す。とくにコロナ禍では、製造業のDXが進むべきだと考えており、シェアシマはその手伝いができるシステムだと考えている。また、多くの企業がネットワークでつながることで廃棄される原料が減少すると考えられ、原料段階から食品ロス削減を目指し、取り組んでいる。