オリザ油化が販売している「菊の花エキス」は、尿酸値低下作用を訴求点とした素材で、有効成分としてフラボノイドの一種であるルテオリンを含有している。機能性表示食品において尿酸値に対応した商品で受理実績を重ねている。このたび新たに外部臨床試験による尿酸値低下作用が再確認され、査読付き学術論文「Functional Foods in Health and Disease」に受理された。
臨床試験では、機能性表示食品の届出に関する新しいガイドライン(令和2年11月30日一部改正)で定められた血清尿酸値の範囲に該当する被験者※1を対象とし、「菊の花エキス」の摂取が尿酸値に及ぼす影響を外部臨床機関においてランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験で評価した。
「菊の花エキス」(またはプラセボ)を1日100 mg(ルテオリンとして10 mg)、12週間継続摂取させ、血清尿酸値に及ぼす影響を評価した。すると、摂取12週間後の尿酸値がプラセボ群と比較して有意に低値(摂取前比で6%の低下)を示したことが明らかとなった。この結果により「菊の花エキス」の有効性が再度示され、尿酸値低下作用に関するデータが拡充されたといえる。
なお、「菊の花エキス」は抗アレルギーの分野においても臨床試験による有効性が確認されており、①高めの尿酸値低下作用と②アレルギーによる目の不快感の軽減作用の2つの領域で機能性表示食品対応素材とするべく同社で準備を進めている。
※1 血清尿酸値が7.0 mg/dL以下の被験者を健常者とし、7.1~7.9 mg/dLの被験者を軽症者とする。なお、試験を行う際は被験者全体でおおむね半数以上の健常者が含まれることを条件とし、今回の試験もその条件に準じて実施した。