コラーゲン及びゼラチンの世界的リーディングサプライヤーであるルスロ(Rousselot®)社は、コラーゲン原料の世界的な需要の高まりに対応し、豚由来コラーゲンの生産力を強化することを発表した。豚由来コラーゲン「ペプタン(Peptan®)P」の専用生産ラインを、ベルギーのゲント工場に新設する。
コラーゲンペプチドへの関心は世界中で高まっており、2021年のコラーゲンペプチドを使った新製品の発売は、2017年の3倍にもなっている。この市場動向に対応するため、ルスロ社では生産工場の拡大を図ることとした。2019年に2か所だった工場は、アングレーム(フランス)、アンパロ、プレジデンテ・エピタシオ(ブラジル)、さらにこのたびの豚由来コラーゲンの生産に特化したゲント(ベルギー)を加え、全4か所となった。
ゲント工場は、IFS、FASFC(ベルギー連邦政府食品安全庁)、HACCP認証を取得しており、豚由来コラーゲン専門工場として世界最大規模を誇る。新生産ラインでは、高品質で安全基準に沿った豚由来コラーゲンペプチドを生産する。同工場には新ラインの他にルスロ社のGlobal Expertise Centerがあり、研究開発や応用研究、官能評価などに利用されている。
ペプタンPに使用される原料は、すべて4時間以内に追跡が可能で、ルスロ社が監査する登録された欧州の専門農場からのGMOフリー豚皮を使用している。ペプタンPは無味無臭で、吸収率が高く、冷水にも溶解し、コストメリットもあるため、食品、飲料、サプリメントなど様々な製品に利用できる。