新田ゼラチンは、ゼラチンの製造販売で国内シェア6割を占める最大手ゼラチンメーカー。国内工場において原料処理から製造までの一貫生産により常に安定した品質の製品を提供できる点を強みとする。
ゼラチンやコラーゲンペプチド製品を、食品分野、健康食品分野などに原料供給しているが、最終製品の展開にも力を入れ、スポーツ分野ではコラーゲンペプチドを主成分としたランナー専用ドリンク「RUNSHOT(ランショット)」を展開している。同品は2019年に城西大学男子駅伝部(箱根駅伝16回出場)と共同開発して以来、クチコミでランナーへの商品提供を拡大し、その売上を伸長させている。
「RUNSHOT」は、コラーゲンペプチド5,000mg、クエン酸2,700mg、必須アミノ酸BCAAを配合した、運動後すぐに飲用しやすい120gのパウチ入り。アンチドーピング認証インフォームドチョイスを取得しており、安全安心に飲用できる。
2022年秋には20億円の投資により新研究棟「みらい館」が竣工予定で、バイオメディカルの生産研究拠点の拡充と研究開発機能の集約を実現する。医療分野への販売に力を入れる方針に加え、同社では健康分野の普及啓発活動も推進中。コロナ禍で在宅時間の増加による筋力・体力低下、老化の進行(フレイル)が懸念されている昨今、コラーゲンによるたんぱく質強化やコラーゲンペプチドの機能性が“コロナフレイル”の予防に寄与できると考えている。