オリザ油化は7月25日に、「菊の花エキス」が新訴求ポイントである抗アレルギー作用で、「トマト種子エキス」が肌の弾力維持機能で、ともに機能性表示食品として受理された旨を発表した。これにより同社は11素材17ヘルスクレームの機能性表示食品対応素材が提供可能となった。
■菊の花エキス
これまでも尿酸値対応素材として機能性表示食品が多数受理されているが、このたび、アレルギー様症状の1つである目のかゆみの改善が認められたため、同機能において機能性表示食品としての届出を行い受理された(届出番号:H204)。
機能性関与成分は「ルテオリン」で、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目の不快感の改善作用を有する研究レビュー(SR)をまとめた。機能性表示は、「本品にはルテオリンが含まれています。ルテオリンは、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目の不快感を軽減させることが報告されています。」としている。
菊の花に含まれるルテオリンには、アレルギー症状を抑制するメカニズムとしてインターロイキンのIL -4やIL -13産生に対する阻害作用を有すること、さらに、肥満細胞における脱顆粒の抑制が知られている。
今回の受理によって、アレルギー様症状の緩和を訴求する新しい機能性表示食品が可能となり、「菊の花エキス」1素材で尿酸値低下とのダブルヘルスクレームが可能となった。
■トマト種子エキス
「トマト種子エキス」には皮膚の細胞外マトリックス(ECM)生成サイクルを促進する作用があることが調べられている。このたび、トマト種子エキスの主たる有効成分として「リコペロサイドH」を機能性関与成分として肌の弾力維持を有するSRをまとめ、同成分を配合した機能性表示食品の届出が受理された(届出番号:H206)。
機能性表示は、「本品にはリコペロサイドHが含まれます。リコペロサイドHは、肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つことが報告されています。」としている。
トマト種子に関する成分研究は同社と京都薬科大学で行い、種子の主要成分としてサポニン化合物であるリコペロサイドHの単離・同定をし、この成分がトマト種子の主要成分であることを世界で初めて報告した。さらに、トマト種子エキスおよびその含有成分がコラーゲンおよびエラスチンの産生量を有意に増加させること、トマト種子エキスおよびリコペロサイドがコラーゲンおよびエラスチンの産生にそれぞれ関与するsmadおよびfibulin遺伝子や、古くなったコラーゲンやエラスチンの分解物の取り込みにそれぞれ関与するendo180およびneuramindase-1遺伝子発現を有意に増加させることを見出した。