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ユニテックフーズ、カーギル、フジ日本精糖3社で共同開発事業を強化

ユニテックフーズは11日、「ユニペクチン」ブランドのペクチン販売50周年を機に、供給元のカーギル・アジアパシフィックとユニテックフーズの親会社であるフジ日本精糖の3社との間で共同開発に関する覚書を締結した。

ペクチンは、レモンやライム、オレンジ、リンゴなどの乾燥果皮由来のゲル化剤・増粘安定剤。ユニテックフーズの前身である雪印食品とカーギルの前身となるUNIPECTIN社が日本国内の独占販売権契約を1972年に締結して以来、ユニペクチンブランド製品を通じて、日本市場でのミルクデザートの普及やフルーツプレパレーションへの応用、耐熱性・低糖度ジャムの開発、さらにドリンクヨーグルトやベーカリー、介護食へと各種ペクチン製品を国内展開してきた。

今回の50周年を機に、次のステップとして、加工食品の伸長著しい東南アジア市場を舞台に、ユニテックスフーズが長年培ってきたブレンド技術とカーギル社がシンガポールに設けたアプリケーションセンターが持つ技術力の融合を図り、差別化されたプレミックス製品を手がけていく方針。とりわけ、現地のベーカリー製品や乳製品、グミキャンディ、惣菜・冷食など中食分野を有望視しており、ユニテックフーズが得意とする増粘・ゲル化剤ベースのプレミックス製品をカーギル社が持つ販売ルートを活かして、積極的に展開していく。また、カーギル本社がブラジルで新たに生産を開始したオレンジ由来のペクチンをはじめ、加工でん粉、ブレンド製剤についても、自社のプレミックスに活用し、国内販売を行っていく意向である。海外市場への5年後の売上げは50億円を目指す。

同日には、カーギルジャパンと共同で「ユニペクチン販売50周年感謝の会」を開催。ユニテックフーズ・代表取締役社長の関田眞一氏は冒頭のあいさつで、「素材としてのペクチンの可能性を追求し、国内での強みをアジア全体に広げていきたい」と今後の意気込みを語った。また、カーギル・アジアパシフィックのマネージングディレクターのPeng Ming氏は、「今回の提携により、両社の専門知識と生産力、販売力を活用して共に成長を目指したい」と述べた。フジ日本精糖・代表取締役社長の櫻田誠司氏は、「これまでの品質分析、商品化、ユーザー開発を共に取り組んできた努力の積み重ねが、今日の技術・知見・ノウハウにつながっている」と語り、「これからも用途開発に積極的に取り組んでいく」としている。

左から櫻田誠司フジ日本精糖社長、関田眞一ユニテックフーズ社長、アジア・パシフィック・ディレクターKok Tsiang Yin氏

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