長瀬産業は16日、子会社である林原と、ナガセケムテックスの生化学品事業を2023年4月1日に統合することを発表した。ナガセケムテックスが福知山事業所を拠点に展開する産業用酵素、リン脂質をはじめとする生化学品事業を林原が承継する。これによりグループのバイオ技術を結集させ、中期経営計画「ACE 2.0」の注力分野に位置づけるバイオ関連事業を長期的にグループの中核事業に成長させるとし、パーソナルケア、機能性食品など従来の市場に加えて農業分野、健康分野の拡大を視野に入れ、海外にも注力する。
NAGASEグループは「人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現」に貢献することをビジョンに掲げており、フード関連事業も ACE 2.0 における注力領域の一つ。バイオ関連事業の強化を通じてその実現に取り組む。なお、ナガセケムテックスの生化学品事業部に在籍する約80名は、統合後も株式会社林原の生化学品事業部として福知山事業所で業務を行う予定。ナガセケムテックスは、引き続きケミカル、エレクトロニクス領域を中心に事業を継続する。