吉野家、太陽化学、京都府立医科大学は、4月1日に京都府立医科大学へ産学連携共同研究講座「食と健康研究講座」を設置し、「新規高機能牛丼」の研究開発を開始したことを発表した。
本共同研究は生活習慣病を気にする方の食の制約を低減して幸福度を高めることを目的に実施する。吉野家の「牛丼」をベースに、コレステロール低下作用や血糖値上昇抑制効果などの健康機能を持つ水溶性食物繊維「グアーガム分解物」を含有する食品の研究開発を行い、抗サルコペニア、整腸作用、食後血糖・血中中性脂肪上昇抑制作用などの生理効果を科学的に検証していく。
「グアーガム分解物」の研究を積み重ねてきた機能性原料メーカーである太陽化学と、とアカデミア(京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学)の研究チームに、新たに外食企業(吉野家)が参画することで、より消費者に寄り添った信頼できる新規高機能牛丼の実現を目指す。
【各社の意気込み(要約)】
■吉野家
このたびの共同研究講座には同社素材開発部のメンバーが参画し、伝統の味を守りながら食生活の改善に役立つ、美味しい商品を開発していく。
■太陽化学
グアーガム分解物は糖代謝・脂質代謝を改善し、筋肉や筋力の維持に寄与するなど、メタボリックシンドロームやフレイル・サルコペニアの対策にも役立つ可能性が明らかになりつつある。グアーガム分解物は味やにおいが無いため、牛丼の美味しさや満足感はそのままに、健康効果をより高めるというコンビネーションが考えられる。
■京都府立医科大学
高齢化社会においては、体力・筋力が低下するフレイル・サルコペニアを予防することが喫緊の課題となっている。日本国民のソウルフードとも言える牛丼をベースに、グアーガム分解物を含有する食品を開発する共同研究に参画し、その健康効果を医学的に検証していく。