オリザ油化は、冷え性・むくみ改善とバリア機能促進素材として国産のストロベリーグアバを原料とした「フェムベリー™(ストロベリーグアバエキス)」を食品開発展(10 月4日~6日)で発表する。
フェムベリー™の原料であるイエローストロベリーグアバは熱帯性植物だが、南伊豆の一部地域では商業的に栽培され、生食の他、ジャムや果実酢、地ビールの原材料等に幅広く使用されている。しかし、成分や機能性に関する研究はこれまでほとんど行われていなかったが、このたび同社が7年にわたる研究により商品化に成功した。
近畿大学薬学総合研究所の森川敏生教授との共同では、国産ストロベリーグアバの成分研究を行った結果、血小板凝集抑制作用や血管拡張作用を有する水溶性成分であるアデノシンが含まれていることを発見した(特許出願中)。脂溶性成分では、米由来のグルコシルセラミドとは構造が異なるグルコシルセラミドとジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)が含まれており、これらが皮膚や血管のバリア機能を改善することを見出した。
同社は「フェムベリー™」を血流改善によるむくみや冷え性の改善、および保湿作用を訴求した美肌訴求製品にも利用できる総合フェムケア素材として位置付けている。風味もよく、水溶性にも優れているので、幅広い加工食品に配合しやすい。今後は機能性表示食品を目指した研究開発を進めていく。
※食品開発展については⇒ https://hijapan.info/