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農業者の環境負担軽減への取り組みを「見える化」開始

農林水産省はみどりの食料システム戦略に基づいた新しい事業として、令和6年3月1日より農作物に環境負荷低減の「見える化」ラベルを添付するプロジェクトを開始した。
このプロジェクトは、温室効果ガス削減への貢献、また生物多様性保全への取り組みを行っている農業者が生産する農産物に、星のマークのラベルを張り付けるというものだ。

星には3つの等級があり、「温室効果ガス削減」シールは地域や県の標準的な栽培と比較した温室効果ガス排出量の削減貢献率が5%以上なら星1つ、10%以上なら星2つ、20%以上なら星3つという基準が設けられている。温室効果ガス削減を示す農業者の取り組みとしては、化学農薬・化学肥料の低減、堆肥の使用などがあげられる。「生物多様性保全」シールは、農家の取組に応じた合計点数が1点なら星1つ、2点なら星2つ、3点なら星3つという制度だ。点数は、例えば化学農薬・化学肥料の不使用で2点、冬季湛水で1点などと定められている。

「温室効果ガス削減」シールの評価対象は、トマト、きゅうり、ももなどの野菜・果物・いも等の23品目、「生物多様性保全」シールの評価対象は米のみである。
令和4、5年に全国の700か所以上のスーパーマーケットなどで行われた実証実験では、95%以上の店舗が「見える化」ラベルに対して良い印象を持った。

このプロジェクトは3月1日から開始され、すでに大手スーパーマーケットやおにぎり店にて採用されている。今後も私たちの目に留まることが増えていくだろう。
このラベルを見た消費者が手に取る野菜、また生産者である農家への信頼を深め、さらに食品を通して環境への意識を高めることは食品業界にとっても好ましいことだ。

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