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テート&ライル社、CPケルコ社の買収を発表

英国テート&ライル社は20日、ペクチンやキサンタンガム、ジェランガム、カラギナンなどの多糖類やナチュラル原料を手がける多糖類大手の米国CPケルコ社を買収する契約を締結したことを発表した。CP Kelco US、CP Kelco China、CP Kelco ApS およびそれぞれの子会社の発行済み株式資本全体を親会社の消費者製品および工業製品メーカーJM Huber Corporationから総額18億米ドル(約2,700億円)で取得する。取引は、2024年の第4四半期に完了する予定。

テート&ライル社は過去6年間、より健康的で、より美味しく、より持続可能な食品と飲料を求める消費者トレンドに沿った、ソリューション事業を拡大するために大規模な戦略的変革を実施してきた。具体的には飲料、乳製品、スープ・ソース・ドレッシングなど主要カテゴリーごとにイノベーションとソリューション提供の充実化を図っており、新製品開発や買収等を通じて、加工でん粉や水溶性食物繊維、甘味料などの生産体制を増強している。スイートナー、マウスフィール、ニュートリション市場を牽引するテート&ライル社と、CPケルコ社が保有する専門性の高いハイドロコロイド・ソリューション事業を統合し、スペシャリティな食品・飲料ソリューション事業を創出できるとしている。

テート&ライル社の最高経営責任者ニック・ハンプトン氏は「CPケルコ社との統合は、当社の成長重視の戦略と目的に完全に適合している。スイートナー、マウスフィール、ニュートリションのプラットフォームが大幅に強化され、4つのコアカテゴリーにわたるソリューション機能が強化され、魅力的な顧客提案が可能になる。世界トップクラスのポートフォリオと食品科学専門家チームにより、より健康的で、より美味しく、より持続可能な食品と飲料を求める消費者の需要の高まりに応えるために必要なソリューションをお客様に提供できる。これまでもCPケルコ社とイノベーション プロジェクトで協力しており、同社の優れた製品と従業員の優れた能力を熟知している。この統合により世界中のお客様にチャンスがもたらされること、また両社の従業員がより広範なグローバル ビジネスでキャリアを積む機会が得られることを大変嬉しく思っている。」とコメントしている。

なお、テート&ライル社は5月23日付で、液糖および工業用でん粉事業、酸味料事業を手がける合弁会社Primient社の持ち分を売却し、売却から得た収入を、市場での自社株買いプログラムを通じて株主に還元する意向を発表している。

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