東洋新薬は、品質保証体制を一層強化するために「ステルス印字機」を全健康食品製造ラインに導入した。さらに、「近赤外線分析法」の増強および「原子吸光光度計」の導入により、異物混入時の対応も迅速化した。
鳥栖工場、インテリジェンスパーク第一工場の健康食品の全製造ラインに「ステルス印字機」を導入。これにより製品のトレーサビリティが大幅に向上した。さらに「近赤外線分析法(NIR)」を増強し、「原子吸光光度計」を新たに導入。これらの分析機器により、原材料の検査精度の向上、異物混入リスクの一層の低減を目指す。
■ステルス印字機
・通常は見えない透明の「ステルスインク」で製品に情報を印字するため、消費者には目立たず、紫外線照射時のみ印字内容の目視確認が可能となる。
・製造過程や流通過程で必要な情報を迅速に読み取ることが可能。通常はロット単位での追跡だが、ステルス印字によって、分単位および製造順番などより細かいトレースができる。
・品質問題発生時の迅速対応が可能となり、模造品被害の対策としても有効。
■近赤外線分析法(NIR)ガンタイプ
・ピーク波形がライブラリーに保存されている波形と合致しているか確認し、合致の場合は同一原料と判断する。合致せず、ピークの位置や波形が大きく異なる場合は、中身が別物であることまたは異物混入していることが分かる。
・製造前の段階で、製造に使用する原材料の同一性を非接触で確認することができる。
■原子吸光光度計
・サンプルの吸収スペクトルを測定することで、サンプル中のヒ素や鉛などの有害な金属等を測定する。
・原材料や製品中に有害な金属等が入っていないことを確認できる。以前より短期間での分析を可能とし、微量の金属汚染を検出する能力に優れていることから、金属汚染に対する製品の安全性をより高めることが可能となった。