―品質管理の観点から不況下でも需要根強い異物検出装置、防虫・防塵対策の最新動向―
食品の製造・加工工程における異物混入、防虫・防塵対策は、PL法やHACCPの普及、相次ぐ食品不祥事の発覚に伴い、品質・衛生管理の観点からも重要なテーマになっている。
08年は、07年に比べて異物混入による製品回収事例はほぼ半減しているものの、依然として断続的に起こっている。世界同時不況により国内の設備投資に対するマインドも低迷を余儀されているが、食品・飲料メーカー等では、防虫を含む異物混入対策への関心は根強く、サンプルテストや検査依頼は高水準にあり、より効果的なソリューションの導入を検討する企業は少なくない。
本稿では、食品業界において不可欠になっている異物混入対策の動向を踏まえ、異物混入防止に欠かせないⅩ線異物検査装置、金属検出機、各種異物検知装置、防虫・防塵対策、防虫関連検査・コンサルテーションの最新動向を紹介する。
■異物混入・防虫対策に貢献する有力企業■
アンリツ産機システム
島津製作所
日立ハイテクトレーディング
イカリ消毒
小松電機産業
富士フレーバー