日本人が昔から親しんできた緑茶は、いまでは世界的に機能性の高さが注目され、抗酸化作用をはじめ、抗がん、血中コレステロール上昇抑制、虫歯予防、抗菌、消臭などの作用が研究されてきている。
しかし茶葉の需要で大きなシェアを持つ飲料向けが、ペットボトル茶飲料の消費の落ち込みで状況が変化してきている。そのため、菓子をはじめ飲料以外の分野での需要開拓も進められている。本稿では機能性の高い緑茶抽出物、安価で利便性の高い粉末茶、加工食品でさらなる広がりが期待される抹茶など、様々な緑茶素材や技術を多角的にみながら、市場動向とサプライヤーの動きを探っていく。
<主な茶素材サプライヤー>
●緑茶抽出物
太陽化学
タマ生化学
常磐植物化学研究所
丸善製薬
三菱化学フーズ
●粉末茶(インスタントティー)
佐藤食品工業
仙波糖化工業
太陽化学
●抹茶
葵製茶
木長園