我が国の新政権が世界に公約として掲げたCO2排出削減目標が産業界に衝撃を与え、異論反論様々な反応を呼び起こしている。一部産業からは海外シフトへの転換を余儀なくされるとの「悲鳴」が発せられる一方、高い目標への挑戦が我が国環境技術のさらなる飛躍を促すとし、肯定的にとらえる声も支持を増しつつある。いずれにせよ、今後、あらゆる産業がCO2排出削減をはじめとする環境負荷軽減への取組みの効果を数値化せざるを得なくなるに違いない。実際、食品産業における環境対策への取組みも近年急速に進み始め、実効性を上げる段階を迎えている。
食品産業で展開されている環境対策は、製造工程で発生する廃液や廃棄物の処理やその再生・有効利用はもちろん、労働環境や周辺環境に配慮しての臭気対策から、コスト削減としての要素も大きい省エネルギー化とこれに伴うCO2排出削減等々に至るまで実に多様。こうした取組みを支援する装置・技術も目覚しい進歩を遂げている。従来、収入に貢献しないとの認識から、これら装置・技術への投資に消極的な企業は多かったが、そうした状況も環境対策が収益改善につながるとする装置メーカーからのビジネスモデル提案もあって変わりつつあるようだ。
<環境対策装置の主な取扱企業>
●バイオリアクター応用システム
ハイモ
●嫌気性処理技術
エイブル
●膜利用排水処理
エイブル
ユアサメンブレンシステム
●高含油排水の有用菌応用システム
ケイエルプラント
バチルテクノコーポレーション
●余剰汚泥現用システム
テクノフロンティア
●凝集剤応用技術
ハイモ
●脱水機
石垣
ヘリオス
●汚泥、廃棄物の乾燥装置
伊藤忠産機
丸和バイオケミカル
●排水処理施設向け高効率ガス溶解装置
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