2009年は新型インフルエンザに話題が集中し、大きな食中毒事故が無かったこともあり、微生物への注意がやや緩慢になっているようでもある。事実、この10年食中毒の事故数では減少傾向がみられるが、患者数ではほぼ横ばいの状況で、日々の管理は怠れない。
しかし、残留農薬やアレルゲンなど他の検査項目も増える中で、微生物検査についても頻度や検体数など、いかに効率的に、かつ意味のある検査を行うかが問われるようになっており、見直しも進んでいる。
この見直しの中で、迅速・簡便であることに加え、国際的に通用する方法であることが自主検査見直しのポイントになりつつある。本稿では自主検査に拡がる微生物の簡易・迅速検査法について、開発動向をみていく。
<主な微生物検査法の関連企業>
●培養法の前・後処理の自動化
池田理化
GSIクレオス
●培養法の簡易化キット
アヅマックス
極東製薬工業
サン化学
スリーエム ヘルスケア
チッソ
日水製薬
●自動生菌数測定機器・キット
池田理化
エア・ブラウン
キッコーマン
シスメックス・ビオメリュー
日鉄環境エンジニアリング
●食中毒菌検出キット・資材
アヅマックス
栄研化学
関東化学
GSIクレオス
シスメックス・ビオメリュー
タカラバイオ
ライフテクノロジーズジャパン
●菌種同定用キット・機器
シスメックス・ビオメリュー
ライフテクノロジーズジャパン