近年、食品の安全性を脅かす事故が相次ぎ、食の安全性への消費者の関心も否応無く高まってきた。これを受け行政のモニタリング検査も強化されてきているが、それ以上にメーカーが日常的にしなければならない検査項目は増えており、専門の分析担当者を持たない中小企業では外部の検査機関への依頼頻度を増してきている。
ここ数年は残留農薬のポジティブリスト制度導入などもあり急増する食品の分析ニーズに対応するため、これまで土壌や水など環境を専門にしていた分析機関からの食品受託分析事業への参入も見られたが、ここへ来て精度、迅速性、価格、サービスなどユーザーからの要望は厳しくなり、競争は激しくなってきている。本稿では、安全性(危害物質)の受託検査サービス提供組織についてみていく。
<主な受託分析機関>
アグネ技術センター
エスアールエル
オリエンタル酵母工業
食品分析開発センターSUNATEC
住化分析センター
日本エコテック
日本認証サービス
ヒル・ラボラトリーズジャパン
ファスマック
三菱化学メディエンス