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【8月号】食品産業における搬送技術の最新動向

 
 食の安心・安全ニーズが高まる中、食品製造加工現場における衛生管理の重要性が改めて指摘されている。製造加工・包装・物流ラインの中にあって食品を搬送するベルト・コンベヤにおいても、その洗浄適性や抗菌・抗カビ素材の選択、あるいは異物混入防止等の対策を施した製品が数多く登場し、採用が進展。また、HACCPをはじめ、食品衛生の3大基準(厚生省告示第370号、FDA、欧州指令)やEHEDGへの対応を含めた国際規格準拠製品も増加。一方、安全・衛生面に止まらず、生産性向上に寄与する様々な機能が付与された新製品も増えている。

 
 食の安全性、厳格な衛生管理に対する社会ニーズが高まる中、自動化された食品製造加工・包装・物流の各工程においてベルト・コンベヤに求められる役割は年々重要性を増している。ベルト分野では、HACCP導入やISO認証取得に伴うマネジメント意識の向上を背景に、抗菌・抗カビ仕様など、衛生面に配慮した製品が着実な浸透を見せている。また、抗菌剤を使用せず、抗菌・抗カビ機能を実現させた人と環境にやさしいベルトも製品化されているのが現状だ。改善は衛生管理に止まらず、近年は異物混入防止のため樹脂素材のベルトが普及。フラットベルトにおいては、さらに耳ほつれ防止機能を持つタイプが登場し、市場で主流を占める存在となっている。一方、コンベヤ分野では、防錆の観点からステンレス素材の導入、あるいはモーター部分の防水加工などによる丸洗い対応などの工夫が盛り込まれている。

<有力コンベヤ・ベルトメーカー>
オークラ輸送機
ステンレス製防水コンベヤ「ジャブコンⅡシリーズ」

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