未分類

【9月号】食品工場の洗浄・除菌剤と洗浄確認

 食品工場の洗浄・除菌は衛生管理の基本だが、食品の安心・安全が厳しく問われる昨今、以前にも増してその重要性が強く認識されるようになっている。近年は、洗浄・除菌剤のやみくもな多用を避け、安全性や環境負荷、経済性を加味し、少量で洗浄・除菌効果を確実に上げられるサニタイザーが求められるなど、実質を追求するニーズが浮上。一方でウイルス対策もクローズアップされ、ウイルスに効果のある製剤の需要も高まってきている。

 洗浄と除菌の対象は、食品(原材料、最終製品)、施設(天井、床、壁面)、設備(機械、器具)、包装資材(原料資材、容器)、作業従事者(手指・衣服など)であり、有害物質として洗浄対象となるものは、①微生物、②残留農薬、③付着した食品、原料残渣、④土・砂、⑤塵・埃、⑥サビなどが挙げられる。「洗浄」において対象を微生物(カビ・細菌類)に特定する場合は「除菌」として認識される。薬剤の種類は、アルコール系やヨード系など様々だが、それぞれの特徴を理解し、用途・目的別での使い分けが必要。洗浄・除菌効果だけでなく、洗浄作業性(水溶性やすすぎ性など)や安全性(食品衛生・労働安全性)、環境負荷などの要素も加味して選択する必要がある。

<衛生管理ツールの主な取扱企業>

・洗浄・除菌剤
日本化薬フードテクノ
キリン協和フーズ
タイショーテクノス
・洗浄資材
日東紡
・防虫対策
エバーライツ
・ATPふき取り検査キット
キッコーマン食品
エア・ブラウン
スリーエム ヘルスケア

関連記事

  1. 【支援技術】食品産業における殺菌技術と装置開発
  2. 食品分野における画像処理・文字検査装置の最新動向
  3. 機能性素材開発、環境対策で注目される分離・濾過技術
  4. 海外開発トピックス
  5. 新素材レポート
  6. 食品産業での酵素の利用動向
  7. 【素材レポ】フラバンジェノールのメタボリックシンドロームに対する…
  8. 【健康素材】関節サポート素材、新たなステージへ

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP