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【2月号】Food ITソリューションの最新動向

 食品・飲料業界では、商品の安心・安全を担保する取組みが、積極的に実施されてきたものの、組織作りや教育による対応の限界が顕在化している。一方、食品・飲料製造業(機能性素材も含む)に絞って言えば、原材料調達から完成品配送までの品質管理やトレーサビリティの実現等といった高度のリスク対策に止まらず、研究・開発情報の品質・レシピ情報を駆使した効果的でヒット率の高い商品開発をはじめ、生産効率化や歩留まり改善、在庫圧縮、輸送効率向上、ラインスタッフの人数・配置の最適化等々、競争力と付加価値を高めるための戦略・戦術的課題の数々が浮上。これら課題のツールとして、ITソリューション導入に踏み切る企業が増加している。


 食の安心・安全に関わる事件・事故は断続的に発生し、止む気配がない。特に産地偽装や原材料表示の改ざん等、人為による不祥事は、経営者をはじめ製造現場のトップ、管理者のモラルによるところが大きく、有効な防止策が見当たらない。一方、加工食品ではアレルゲン表示や添加物等の規制強化が進み、加工食品メーカーにはその厳格な管理と、仕組みが求められている。Food ITソリューション導入は、管理体制や仕組みの不備に伴う事件・事故の発生を極小化し、人為による不正操作にも可能な限り歯止めがかける手段となり、大手企業を中心に一定の普及をみた。近年は食品産業で圧倒的多数を占める中小企業でも導入の機運が拡がりつつある。


<Food ITソリューションの主な提案企業>

●製造管理系
日立ハイテクトレーディング

●飲料原料の歩留まり向上
アスプローバ
東洋ビジネスエンジニアリング
ブロード・システム・ソリューションズ

●成分・レシピ・規格書管理系/品質保証系/新製品開発支援系
eBASE
東京システムハウス
ブロード・システム・ソリューションズ


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