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【4月号】無菌化包装食品製造技術の最新動向

 無菌化包装食品(飲料含む)製造技術は、当初のニーズだったシェルフライフ延長、生産・流通・消費における安全性の確保、常温流通の実現といった課題を乗り越え、味や香り、色彩、食感の向上、栄養素の確保等において、近年格段の進歩を見せている。中国や東南アジアなどの新興国に向けた輸出食品のほか、高齢者向け食品や介護食品などの開発で無菌化包装食品製造技術を活用する事例も浮上。もはやこの技術を抜きにして将来の食品開発は語れない状況にある。
 無菌化包装食品では、殺菌により食品・飲料のシェルフライフ延長を確保するだけでなく、味や香り、色彩、食感の向上に加え、栄養素などが加熱により変性・減少することを防ぐ技術が求められるようになってきている。以前は加熱殺菌技術の限界もあり、無菌化包装食品の多くはシェルフライフ延長の実現が最優先事項で味や香りなどの良さは後回しにされていた感がある。しかし、近年は、品質や栄養素の変性・劣化・減少を抑制する加熱殺菌技術開発が進展し、「おいしくて栄養も豊富な」製品が次々に登場してきている。最近では、アセプティック充填カップ乳飲料がチルドLL飲料として流通し、各社ラインアップを競っているが、その味と香りの完成度は喫茶店のそれを凌ぐとの評価もあり、すでに一定の市場規模を築いている。


<無菌化包装食品製造システムの主な供給企業>

◆飲料・流動状食品のUHT装置
イズミフードマシナリ
岩井機械工業
SPXフローテクノロジージャパン
◆研究開発用小型UHI装置
ブライトン工業
◆ジュール加熱殺菌装置
イズミフードマシナリ
岩井機械工業
◆アセプティック充填包装システム
コーンズドッドウェル
四国化工機
日本クロネス
◆レトルト殺菌装置
サムソン


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