わが国のω3市場はメタボリック対策や脳機能などの機能性で注目されており、サプリメントの定番素材として利用され、安定した市場を形成している。ここ数年は一般食品分野でも利用が増えているが、市場の底上げに繋がるほどの動きではない。このような中、本粘度から消費者庁が主体となって「食品の機能性評価モデル事業」を開始した。健康食品に用いる10成分について、機能性に関する科学的根拠を調査・整理することが目的だが、ω3もこの調査対象成分に選ばれており、良好な結果が得られれば市場拡大にも繋がるとして注目が集まる。本稿ではこれら一連のω3素材の市場動向を追った。
■米国で人気の理由
多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、欧米ではビタミンと並んで健康維持に欠かせない必須栄養素として認知されている。米国では「フラックス(亜麻仁)に多く含まれるω3は心臓病のリスクを低減する」というヘルスクレームがFDAによって認められ・・・(続きは本誌をお読みください)
■「日本人の食事摂取基準」(2011年版)で示された目標量
2010年版「日本人の食事摂取基準」では、ω3やω6の年代別摂取の現状を明らかにし、目標量、推奨量を明示するとともに、DHA・EPAについては18~49歳では不足がみられるとして摂取量を大幅に増やす必要があるという見解が出された。
■DHA・EPA素材・製品の市場動向
現在のDHA含有油脂の食品需要量は一般・健康食品用途併せて・・・(続きは本誌をお読みください)
■主なサプライヤー
≪DHA・EPA≫
≪DPA≫
≪エゴマ油≫
≪亜麻仁油≫
≪チアオイル≫