製品の美味しさを深め、新規性を表現し、より本物感を高める―そのためにはフレーバーが欠かせない。通常の製品への香り付けのほか、機能性素材や高甘味度甘味料などのマスキング、低カロリー製品へのボディ感付与など、製品ごとにフレーバーが果たす役割は違っているが、その重要性はいずれも高い。
最近の食品市場では「食べるラー油」「ジュレタイプのポン酢」に代表されるような“食べる調味料”など、今までになかった新しい提案が受け入れられている。また、猛暑や節電の暑さ対策などの影響で、飲料の好調が続く。さらに市場の大きな流れは着実に健康志向に傾いており、低カロリー、低脂肪、低塩などの提案も進みそうだ。
このような2011年の飲料・食品市場の動向をまとめながら、フレーバーサプライヤーへのアンケートを行い、各社が提案するフレーバーとトレンドについて探っていく。