食中毒予防は、食の安全対策の中でも根幹を成すものといえ、農場から食卓まで、衛生管理者にとっては最も気の抜けない項目だ。食中毒だけでなく、変質・変敗といった微生物が関わる事故を防ぐためには、環境の日常検査と原料の受け入れ検査、製品の出荷前検査が重要で、それには迅速にスクリーニングができる簡易・迅速法を自社の製品特性に合わせて、いかに効率よく取り入れるかが重要になってくる。また、万が一事故が起こってしまった場合には、原因菌を迅速に特定して処理に当たることも必要だ。本稿では自主検査に広がる微生物の簡易・迅速検査法について、開発動向を見ていく。
主な簡易・迅速微生物検査法と関連企業
【培養法の前・後処理の自動化】
●コロニーカウンター
【培養法の簡易化キット】
●スタンプ・プレート・フィルム型簡易培地
●ふき取り検査キット
【自動生菌数測定機器・キット】
【食中毒菌検出キット・資材】
●EIA・イムノクロマト法
●LAMP法
●リアルタイムPCR法
【菌種同定用キット・機器】
●酵素基質発色法
●シークエンス解析法
【腸内細菌科群検査用培地の販売】